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ほんとうの印台について

2023年10月17日(火)

印台を提供して長い年月が経ちます。鍛造(たんぞう)で作る印台は職人は昔たくさんいました。地金を叩いて締めて手作業で作り上げヤスリで仕上げていきます。それぞれの職人の癖が出て微妙に形状が違っていました。現在の手法の鋳造(ちゅうぞう)で肩に流し込む大量生産の印台風ファッションリングのものとは違い形崩れしない長持ちのするカッコ良い印台です。

本当のカッコ良い印台を見かけることはほとんどないのではないでしょうか。職人が少なくなってしまったからです。指輪や装飾品を手掛ける職人の中でも印台を鍛造でハンドメイドで作れる職人は最高峰で職人の中でも長い年月修業をして経験を積まないと作れない究極の神業です。当社は愚直にこの鍛造(たんぞう)製法にこだわり製作しています。効率だけを考えず一本一本大切に時間をかけて作り上げることにこだわりを持て作り上げています。

鍛造(たんぞう)製法とは刀を作るのと同じ火入れをして叩いては締めるを繰り返し強度ある地金に叩き出し、焼の入った硬い地金で商品を作り上げる手法です。日本では数少なくなってしまいました。一部プレスなどでドンと落として地金を圧縮して鍛造と称している商品も出回っているようですが広義で言うとプレスも鍛造なのでしょう。当社は火入れとハンマー入れを繰り返し金やプラチナの地金の顔色(状態)を見極めながら作業をしています。刀を作る職人技など見ると正に刀の鋼と話しながら作業をしているようです。

鍛造印台に印面部分、両サイド部分に手彫り彫金、レーザー彫金を施しています。手彫り彫金や印面彫をしている商品の製作、完成させる所は少なく、弊社、一番の得意として自信持ち日々製作に励んでおります。鍛造(たんぞう)製法だからこそ柔らかい純金や純プラチナも硬度ある印台に生まれ変わるのです。


ほんとうの印台は長い年月使い込んでも型崩れもしなく使い込めば使い込むほど良い味がでる印台こそ本物のほんとうの印台です。

◆写真は鍛造印台製作途中のリングです。輝くなくザクザクした表面になっていますが、これからヤスリ、バフを使って鏡面仕上げ致します。熟練職人の腕の見せ所になります。ピカピカに磨き上げます。




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