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寅さんの印台・・

2021年04月12日(月)

「男はつらいよ」の寅さんの指輪、印台について調べることにしました。

日本人の心のふるさと葛飾柴又を舞台に寅さんをめぐる妹のさくら、団子屋を営む、おいちゃんおばちゃん、近所の人々が織りなす下町情緒あふれる物語です。本来の人間をさらけ出した世界に例がない半世紀50年も続いた名作です。日常生活を通じて飾らない人間の本性を浮き彫りにした名作です。また懐かしい望郷の念にかられる日本各地の原風景を見事に描写しています。私は1975年代から数年海外で暮らしていたことがありましたが、外国の映画館で「男はつらいよ」を見る機会があり、楽しく見終わったのですが寂しく悲しくなり思わず涙がこぼれたことを思い出します。日本人の心情と寅さんを通じての自分の生き方が感じられたのでしょう。人間だれしも寅さんと似ている所があるのだと思います。ことを起こしてから後悔と反省することしかり、物事から逃げ出したり惰性に流されたり・・・・

さて、寅さんが付けている指輪は印台と言う種類のリングです。昔は寅さんのような方は印台を付けている方が多くいました。通常の指輪と比べると重量がありボリュームがあるので俗に言うハッタリがききました。男の美学です。いざと言うときには金やプラチナで出来ているのでお金に換えることも可能で重量があるので相当な金額になったのです。なぜ、印台と言うのかは印面の厚みがある平のところに判子文字を彫り、判子としても使う事ができたので印台と言います。印面に何も彫らずシンプルな平面や、ダイヤを星のように留める後光留と言うのもあります。印台は男の格好良さの象徴なのです。印台はさりげなく大きいのをつけるのが良く、寅さん程印台が違和感なく似合う人はそういません。

寅さんの印台を調べると。毎回同じ物をでもないようで微妙に大きさが違います。葛飾の寅さん記念館に印台が展示してあるので見に行きましたが昔のやや縦長の三味印台でした。彫りもないシンプルな金色の物でそこそこ大きい印台です。37作のポスターに映っている印台は違うもので印面に寅と判子彫りの彫金がしてありリングの両腕に唐草模様が彫金されています。寅さんの印台は何本もあったようです。一般的には印台は左手の薬指につけますが、寅さんは右手の薬指につけています。さりげなく小粋な感じでカッコいいの一言に尽きます。旅先で寅さんが無銭飲食をして警察にご厄介になりさくらがお金を持って迎えに行く場面がありましたが、印台を売ってお金に代えずに身に付けていました。印台は御守りの様な物で常に一心同体のものなのかしれません。寅さんのようにさりげなく利き腕の右手薬指にかっこよく印台をつけたいと思いました。




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