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鍛造印台造り(製作へのこだわり)

2020年10月08日(木)

18金の85gの印台製作致しました。なかなかの大作です。
お客様よりのご依頼は迫力のあるもの、印面に名前を逆浮かし彫り、印鑑にも使用できるもの、書体はくずしデザイン、印台の肩(腕)に縁起の良い彫金を入れたい。印台の大きさ重さも他とは差別化したい重厚感のあるものをご希望されました。おまかせください。

40年以上の鍛造(たんぞう)製法では日本では唯一の製作集団としての自負がある当社としては腕の見せ所です。デザインは正角印台にして印面文字のデザイン、文字の太さ、枠の太さ、肩には縁起の良い運気と富をつかむ龍、昇龍を彫金する打ち合わせをさせていただき製作に入りました。

数日かけ溶解した地金を刀を作るよう火に入れてハンマーで叩いては締め、火に入れて叩いては締める鍛造(たんぞう)製法を繰り返し地金に焼を入れ締めます。ざっくりした印台の形にハンマーで指輪の形を叩き上げます。この時点では130g位あります。正角印台の形にヤスリで合わせていきます。そこではだいたいの印台の形にはなっています。ヤスリだけでほぼ作り上げ100g前後で指のサイズの仮合わせをします。一旦お客様の所に送りきついかゆるいか調整します。重さと幅が広い為通常のサイズ測りでの測定では不安なのと、製品になったら厚みがあり過ぎるためサイズ直しが無理だからです。重量の重い印台などは充分な地金が途中段階でついているためサイズの仮合わせが出来ますが通常印台の大きさですと余分な地金がついていない為途中での仮合わせをすることはありません。

サイズが確定したら細かいヤスリを徐々に使い分け仕上げに入ります。次に印鑑彫りの浮彫に入ります。昨今は守り本尊の梵字が多くなっています。次に両肩に昇龍を彫りますが、大きな印台なので幅が広く豪華な絵柄の龍を彫ります。通常は彫り面に梨地(マット)をかけタガネで彫金しますが、あえて鏡面に彫金して曇らせるところはタガネで細かい点を打ち敷き詰め、浮き出るよう豪華に彫りました。最後に仕上げをして出来上がります。素晴らしいお客様で打ち合わせもスムーズにいき仕事も順調に進みました。大作に達成感と良い仕事ができたことへの感謝で精魂込めた商品を送り出します。

一本一本大切に全て手作りで丁寧につくります。それが私たちの使命です。




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