鍛造でつくる家紋入印台リング
2022年09月05日(月)
Signet Ring(シグネットリング)は、日本語で印台リングと言われる伝統的なリング。ヨーロッパの貴族は、リングの上部に紋章を刻み家柄を表しました。風格はそのままに、日常に馴染む着けやすいデザインです。
ヨーロッパでは家の紋相は大事なもので、ご自分のルーツや一族までわかる証です。
アメリカなどでは学校の紋章を彫ったカレッジリングが有名です。また、メジャーリーグのワールドチャンピョンに送られるチャンピョンリングも有名です。
日本にも家の系統を象徴する紋があります。家紋です。どこの家にもある古くから伝わる大切な印。家紋とは、個人や家族を識別するために用いられる日本の紋章であります。5000以上の種類があり実際には替紋や女紋などを入れると数万以上になり正確の数はわからないようです。有名なのは皇室の紋章である菊花紋章、豊臣家の家紋である桐紋、徳川将軍家の紋章、三つ葉葵。が知られています。
家紋入り印台を作ることができる業者はほとんどいないと思います。
現在は家紋に対する認識がほとんどなく、ご自分の家紋さえ知らない方が多くなっています。昔は羽織や持ち物に家紋を入れていました。おなじみの水戸黄門様の家紋入り印籠は誰しもが知る名場面です。現在もヨーロッパ諸国では紋章(家紋)入り印台を紳士はつけています。英国の皇太子は小指につけていて有名です。仕事で香港に行く機会が良くありますが、返還される前は英国領だったためシグネットリング(印台)をつける風習があります。諸外国の印面の紋章は簡単な図柄のものが多いですが、日本の家紋ほどきれいで完璧な図柄は他国にはありません。家紋入り印台を外国人に見せるとあまりにも美しく驚かれます。家紋入り印台こそ究極の指輪Signet Ring(シグネットリング)です。