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純金、純プラチナ指輪つくってみませんか。

2022年07月15日(金)

純金や純プラチナは柔らかいので加工が難しく指輪としては不向きだと言われてきましたが純金の指輪、純プラチナの指輪は鍛造製法だからこそ可能、製作しています。鍛造(たんぞう)製法で十分に指輪として可能な硬度になります。特に結婚指輪(マリッジリング)など常につけ外すことがない指輪には最適でしょう.

鍛造(たんぞう)とは、金属の塊を熱して叩いて伸ばしを繰り返すことで強度を高め、成形する技術です。鍛えて造るからこの製造法を鍛造(たんぞう)と言います。純金や純プラチナは本来、柔らかく加工が難しいので指輪には不向きだと言われてきました。ビッカース硬度と言う金属の硬度を表す尺度がありますが、純金は18金の約半分に近い硬度しかありません。特に純金や純プラチナは柔らかく粘りがあるため加工が難しく、ダイヤバイトなどで切削すると前に進まず熱を持ち焦げて煙が出るくらいです。

海外などから純金の指輪やアクセサリーをお土産に買ってこられたものを見ると指で曲がってしまうほど柔らかく、熱を持つと光らないのでヘラと言う超硬の鋼棒でこすって光らせているのでギタギタした感じの輝きになっています。柔らかな純金特有の黄金の輝きではありません。しかし日本には日本刀の製造技術から生まれ独自の進化を遂げた日本が世界に誇る技術があります。鍛造(たんぞう)です。

赤くなるまで熱した鋼をハンマーで叩いて伸ばし整形し何度も繰り返し成型する。これがまさに日本刀の鍛造技術です。

純金、純プラチナを熱して叩いては締めを繰り返します。地金を熱して叩くことを何度も繰り返すのでそれに含まれる不純物を外へ出し地金の品質をさらに高めると言う効果も生まれます。こうして鍛え上げられた純金、純プラチナは本来地金が持っている硬度も倍近くまで上がり十分に指輪やジュエリーとして製品化できます。

さらに、金属を熱してハンマーで叩くことで内部の空隙をつぶし、結晶を微細化し、結晶の方向を整えることで強度が高まり滑らかになることにより表面の磨きも柔らかの重厚な黄金色や重厚なプラチナ特有の白色になります。純金も純プラチナも何物にも侵されず硫黄温泉に入ろうが、風雨にさらされようが、どんな悪条件でも錆びることも変色することも酸化も硫化もしません。

エジプトのピラミッドから出土される黄金の装飾品は5000年以上たっても、まばゆいばかりの輝きを放っています。また完全に溶解するのには純金は約1000度、純プラチナは2000度です。この過酷の条件は通常ありません。永遠に残る指輪になります。純金と純プラチナは通常見慣れた金やプラチナの色と違い重厚なまさに黄金の色合いと、落ち着いた重厚な白色のプラチナの指輪は存在感と着けている満足感があります。純金の指輪、純プラチナの指輪は加工が難しく鍛造製法により製造できる工房はほとんどありません。希少な製品となるでしょう。




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