鍛造 印台のグレードアップ
2021年09月17日(金)
印台の印面に家紋や名前、梵字(ぼんじ)を入れたり両肩に彫金を入れるのが注目されています。印台の両肩に桜彫り、龍彫り、蓮の花彫り、フランス彫り、つる唐草彫り、虎彫り、鯉彫り、牡丹彫り、般若彫り、等々入れると印台がより一層迫力を増しグレードアップします。印台は元来迫力があるものです、昔は印面に判子を彫りまさに印の台で印台でしたが、現在、判子彫りは少なくなり無地の印面が圧倒的に多くなっています。代わりに自分の守護神である梵字(ぼんじ)を入れたり家紋や希望のマーク等いれることも最近は多くなりました。
印台は長く型崩れしなく使えるのは鍛造(たんぞう)製法で鍛えて作らなければいけません。昨今の型に流し込んで作る印台は印面がダレていたりすぐに型崩れが起きてきます。刀を作るよう火入れして叩いては締め火入れして叩いては締めるを繰り返す鍛造製法が印台を硬くして密度が締まった焼の入った本当の印台になるのです。地金が締まってピシッとした印台の両肩に和柄の彫金を入れると迫力が増しグレードアップします。
最近海外からも日本の和柄彫金が注目され印台の両肩に龍彫金の依頼が来たりします。殆んどの方が驚かれますが印台は世界共通です。ヨーロッパでは紳士が家の紋など入れた印台を付けたり、東南アジアでは華僑の方が印台をしている方をよく見かけます。印台こそ指輪の最高峰なのです。シンメトリー、バランス、形状、ボリューム感どれをとってもこれに勝る指輪はありません。
印台を鍛造で作る職人は日本にはほとんどいなくなってしまいました。鍛造職人でも印台はもっとも高度の技術と経験が必要です。特に純金印台は現在作れる職人は数名だけだと思います。当社はその数少ない鍛造職人と、数少ない彫金師のいる唯一の会社です。どんなご質問等ご回答致します。ご相談ください。