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品位の刻印について(純金、K18、Pt999、Pt900等々)

2021年03月05日(金)

よく品位の刻印についてお問い合わせがあります。日本国内では大別すると2種類あります。一つ目は、金はK18などの様なカラット表示(24分率24を純金とする)プラチナは元素記号と千分率(‰)で表しす(Pt900等)二つ目はホールマークと言って造幣局の品位マークがあります。まだほかにも色々ありますが大別するとK18、Pt900等の刻印と造幣局のホールマークになります。

まず金ですが、カラット表示。(品位の千分率説明)K24(999)、K22(916)、K20(833)、K18(750)、K14(585)、K10(416)、K9(375) 
プラチナは元素記号と品位の千分率表示。Pt999、Pt950、Pt900、Pt850以上が日本ではほぼ流通して世界からも認識されている品位刻印です。

特に日本製は世界の貴金属市場でも最も信頼され権威があります。それは日本の市場が制度に対して厳しく、国民性にもよると思います。ダイヤモンドの鑑定も世界基準にのっとって仕分けされていますが、日本が一番厳しい結果が出ます。品位刻印で皆さんが一番驚くプロでも認識していない人がいる「純金」と「K24」です。JIS(日本産業規格)以前は日本工業規格と言っていましたがK24はJIS規格に該当しないのです。K22、K18、K14、K9はJISの品位区分に該当するのです。K24はJISの品位区分に該当しない任意の刻印なのです。異業種では慣習的に使っている所はありますが、ジュエリー業界ではJISに沿って「純金」刻印が一般的です。純プラチナも準じて「純Pt」が一般的です。純金など純を用いる表記は非常に厳しい規定があります。

①純で表示される取引用貴金属インゴットは、精錬された999‰以上の品位で人為的な不純物を含まないものを言う。
②ジュエリー製品では、999以上の品位の製品は、純を用いることが出来る。

純金  999‰以上の金 
純白金  純プラチナ  純Pt  999‰以上のプラチナ
純銀  999‰以上の銀

以上の様に定められています。

指輪など小さいものに文字数の長い刻印は難しいので「純金」「純Pt」「純銀」が一般的です。
次に造幣局の品位マーク。通称検定マーク又はホールマークと呼ばれています。
お金や勲章など製造している造幣局が品位を認定する刻印です。

日本の国旗とひし形の中に千分率の数字を表しています。
品物を造幣局に持ち込み検査して刻印してもらいます。時間と手間と地金ロスと刻印代がかかります。喜平ネックレスなど機械で量産されるものはホールマークを打つことはありますが、指輪などは現在量産しなく一本特注生産しているものは打つことはありません。造幣局で地金を削って調べますので一本出しても製品として使えなくなってしまうので同じものを数本作って提出するか削り分を考慮して多くの地金を付け提出しなければなりません。量産して同じ指輪を何本も作るときは削って一本製品にならなくても考慮して作れますが単品では相当のコストを載せなければなりません。現在造幣検定マークを打つのは量産品か量産するチェーンが多くなっています。世の中が同じものがたくさんある量産品を好まなくなっている現状も検定マークが少なくなった要因です。


弊社、鍛造製品は上記で示された刻印を打刻しております。その後に鍛造製法でハンドメイドの証である【手造】と打刻しています。




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