肌にやさしい結婚リング 金属アレルギー
2020年06月01日(月)
金属アレルギーで結婚指輪の選択に悩まれている方は多いでしょう。
金属アレルギーとは汗などによって溶出した金属イオンが、人体に溶け込み、アレルギー反応が起きて炎症になることを言います。
純金(元素記号Au)やプラチナ(元素記号Pt)はイオン化傾向が低い金属元素なので、純度100%の金やプラチナであれば汗に溶け出すことが少なく、金属アレルギーの心配が少ない金属です。結婚指輪の大半はプラチナはPt900やPt950が多く、また金は圧倒的にK18が多くピンクゴールドやイエローゴールドになります。
ところがそこに問題が生じます。プラチナにはパラジュウムが混ぜてあります。Pt900は残りの100(10%)、Pt950は残り50(5%)がパラジュウムで割った合金です。プラチナに混ぜられたパラジュウムが金属アレルギーの原因で有ることが多く検査結果で出ています。純プラチナは柔らかく加工が非常に難しい為パラジュウムを入れ硬く加工性をよくするために合金にしています。
金は、純粋な(純金)は、金属アレルギーを起こしにくい金属です。金素材で問題になるのは、金に混ぜられた別の金属(銅)による金属アレルギーです。金は純度100%の状態では柔らかすぎるため、銅を入れて硬くします。18金は、銅が平均して15%〜10%約12.5%も混ぜてあります。ホワイトゴールドも、金にパラジウムを混ぜた合金です。パラジウムが金属アレルギーの原因になります。
金属アレルーギーに配慮した製品や開発がいろいろ行われていますが、金やプラチナの様な普遍性や永遠の資産価値は望めません。プラチナに他の金属を混ぜてみたり、金の証を上げて22金にしてみたり試みていますが合金に変わりはありません。純金や純プラチナは限りなく金属アレルギーになりにくい物質です。
金属アレルギーとよく混同するのが接触アレルギーです。指輪やネックレスを着けてかぶれた場合などパッチテストをしてみると金属アレルギーではなく接触皮膚炎の場合があります。純金・純プラチナはアレルギーを起こすことは殆どありません。
純な素材のまま、リングを製作する方法があります。それが鍛造製法で作り上げる鍛造リングになります。日本独自の刀を作る製法と同じ製法です。純金や純プラチナを火入れして真っ赤にした金やプラチナを叩いては締め、また火入れして叩いては締めを繰り返すことにより密度が高まり硬度あるリングになります。鍛造製法で無ければ柔らかく指輪としては不向きです。正に当社の職人技の匠の技術が光るリング、一生大事にするリングが完成します。純金・純プラチナは何物にも侵されず酸化したり硫化したりせず錆びたりすることもなく何千年たっても永遠に普遍です。