印台 リングの種類
2019年05月20日(月)
印台リングには種類がたくさんあります。
もっとも一般的で形状が完璧で飽きのこないデザインが、【三味印台】と言います。印面の形状が三味線の胴の形をしているからです。四角ですが上下左右がやや膨らんでいます。この形は圧倒的なボリューム感があり、ダイヤの五光留めにも適しています。また印面浮彫の印鑑用にも、印鑑に使わなく正面から読めるよう浮彫にも向いています。またか家紋入りにも適しています。
次に【角印台】があります。角印台には正角印台、縦長角印台、横長角印台があります。正角印台は印面が正四角で角がピシッとしているのでシャープさがでます。縦長角印台は印面が縦に長方形の形をしています。
人気のあるのは横長角印台です。横に長方形でスリムな感じがするのでお洒落なボリューム感のある印台になります。
次に【丸印台】です。丸印台には完全に円の丸印台と縦に楕円の縦小判印台、樽(たる)印台とも言います。軟らかなイメージになり印鑑印台に多く使われています。同じ重量でも、三味印台ほど威圧感は無く優しい感じがするので人気のある印台です。横に長い横小判印台もあります。印面が横に楕円の形状なので小ぶりに見えやさしい感じになるので女性に人気があり、あまり目立たない印台を好んでいる愛好家に愛されています。
変わったところでは【横三味印台】があります。三味印台の形状ですが横長角印台の形です。横長角の上下左右の辺が三味のようにやや膨らんでいます。やさしい感じがして小指などに向いています。また六角印台、八角印台もあります。印面が正六角形や正八角形をしています。一般では見ることは殆どありませんがなかなかカッコいい印台です。印台は名前は印が付いているので印鑑ようなイメージですが印面は何もなく平らでシンプルなのが一般的です。
印台は本格的に作れる職人がほとんど居ません。ハンドメイドで指輪作る職人は職人の中でも最高峰です。長い修行を積まないと地金から溶解して叩いては締めの鍛造(たんぞう)で作ることはできません。その中でも印台を作れる職人はさらに長い経験を積み地金を知り尽くし、ヤスリを使いこなせないとできません。印台は普通の指輪と比べるとはるかに大きいので地金を溶解して叩いたりする作業や、ヤスリ掛けに相当な体力が必要です。印台を一本作るのに普通の指輪を10本から20本作るのと同じくらいの体力と時間を要します。印台こそ指輪の中の王様、究極の指輪です。世界中どこの国に行っても印台リングがあります。どこの国でも印台リングは最高の指輪です。