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リングゲージの測り方

2016年11月28日(月)

リングゲージは2種類あるのご存知でしょうか。



【甲丸リングゲージ】【平打リングゲージ】があります。2種類をリングの形状によって変え、お測りいただいています。通常、リングゲージというと甲丸型をした30番までサイズが測れるものが多いですが、幅が広いリング、幅5mm以上と印台リングを希望の場合は1番手、2番手上のサイズでないと圧迫感があったり、指に入らない場合があります。平打測りもご用意がありますので、幅が広いリングや印台リングをご希望の場合は平打測りで計測していただいていますので、より指にあったリングを完成しています。

リングゲージ


メイコーリングゲージは30個のリングが束ねてありますのでぶら下げずに机などの上に置いた状態で指を通してサイズを見つけてください。指も朝夕と微妙な違いが出てきますので、何度か時間も変えて測っていただくと自分のサイズ見つかります。サイズの違いは一番手は0.1㎝になります。0.1㎝の差ですが入る、入らないが出てくるくらい指も繊細があります。弊社のくくりは定番は7号〜20号を同じ重さで製作しています。重さを保ち厚みを調整していますので20号近くは厚みが多少薄くなりますがバランスよく仕上げます。21号からはリングの厚みが薄くならないように重さを多くして作りますのでサイズの大きい方でも安心してください。地金の重さが増えますので価格も変わってきますが・・大きさに合ったリングに仕上がります。印台リングの場合、どのくらいの大きさ、ボリュームのリングが一番指に合うのかお答えできます。リングのサイズをお聞きして、予算もあると思いますので重さを考えご提案できます。

例えば


マリッジリング等、ペアリングの場合もご予算に合わせて重さを変えることも可能です。例えば、純金甲丸リング幅3.5mm サイズ9号と23号の場合。通常は9号サイズは5g、23号サイズは7g合計12gになります。予算やご希望のスタイルに合わせ幅を太く5mmにしたり細く3mm、2.5mmにしたり重量も幅に合わせ多くも少なくもなり予算も合わせられます。リングゲージの測り方はあまり神経質にならない方がいいです。朝と夜では半番手位違うのが通常です。あまりぴったりに作ると日によってはきつくなり過ぎることもあります。普通に抜けるくらいが良いサイズです。            

  




鍛造(たんぞう)

2016年11月21日(月)

鍛造(たんぞう)とは


金属加工の塑性加工法の一種。金属をハンマー等で叩いて圧力を加える事で、金属内部の空隙をつぶし、結晶を微細化し、結晶の方向を整えて強度を高めると共に目的の形状に成形する。古くから刃物や武具、金物などの製造技法として用いられてきました。金、プラチナも鍛造製法で作ることにより密度が増し硬度が上がり硬く指輪は滑らかになり、指通りが良くなります。当社は正にハンマーで叩き火入れと叩きを繰り返し古来からの鍛造製法で製作しています。いっぺんに大量にプレスで作るのでは無く、刀を作るように一個一個火入れをしては叩いて締めを繰り返し一本づつ指輪を作っています。

一般的には純金の指輪は柔らかく商品には適さないと言われていますが


鍛造で作った指輪は硬度が増し他の貴金属の指輪とほぼ同等の硬さに近づきます。また密度が増し滑らかになったので指通りも良く、ハンドメイド特有なやさしさを感じます。日本は刀文化が特質し世界でも稀に見る超一流の鍛造製法文化が生まれ育成されました。諸外国は重い物で押しつぶすプレス工法が使われてきました。大量に物を作ったりするのには適していますが、日本の刀のように硬さと切り味優れ美術品のような美しさも兼ね備えたものづくりは日本の伝統鍛造製法文化です。この伝統の鍛造製法で作る指輪は大量生産と違い芸術品とも言えます。


日本の宝飾品指輪に限定して言うと鋳造(キャスト)製法が9割を占めています。


型に流し込んで指輪を作るので硬度がなく密度があまい商品になりがちです。ハンドメイドの鍛造製法は製造技術を持っている職人が日本ではわずか数人しかおらず、高齢化が進むなか伝統工芸文化の保存と職人育成が今後の課題です。純金の指輪など鍛造製法で作ることにより前述したように硬度が上がり指輪として問題のない硬さになり指通りが良く、優しいぬくもりさう感じられます。特に特質されるのは密度が上がるため表面が滑らかになり光沢が出て深く重い純金特有の重厚な引き込まれるような正に黄金の色合いになります。輝きを見ていると太古の時代より人類は黄金に魅せられるのも理解出来ます。これも正に鍛造製法技術特に日本特有の刀製法文化の美術工芸に由来される鍛造による技術で製作しているからです。プレス製作とは違いハンマーで目で見ながら打ち据えていくと地金の状態が分かります。地金を溶解して真っ赤な状態をハンマーて打ち据えてていくと色合いと打った感触で地金の締まった状態が感じ取られます。手でハンマーで打つ鍛造製法の指輪は芸術品と言っても過言ではありません。




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