結婚指輪
2016年03月23日(水)
結婚指輪が用いられるようになったのは婚約指輪よりも古いと言われています。指輪は輪であることから【切れない】【不死】【永遠】などの意味を象徴すると考えられ、結婚に用いられるようになったといいます。
17世紀頃の貴族社会の結婚指輪は金か銀で月桂冠をかたどり宝石が添えられるのが普通でした。18世紀のイギリスでは家紋を刻んだものが用いられました。日本でも結婚指輪をはめる風習は大正初期から一般に定着してきました。かまぼこと呼ばれる何も飾りのない金の指輪を男女ともはめていたとありました。時代は巡るといいます、今、まさにかまぼこ、甲丸型、平甲丸型の結婚リングが人気があります。
結婚指輪は男女で交換するところに本来の意味があります。結婚指輪は内側に二人のイニシャルと結婚の年月日を刻印します。
リング表面にダイヤを留めたりリング内側にダイヤやサファイヤ、ピンクサファイヤを留めるデザインもあります。
又、最近はリング表面に花言葉などがある彫金を施したデザインが人気があります。鏨(たがね)をプラチナや金に施すとキラキラな輝きがあります。
喪の装い
喪服には結婚指輪以外のアクセサリーはつけません。リング表面にダイヤが入っているリングもつけないのが礼儀です。喪服につけてもよい唯一の宝石は真珠です。真珠は涙を連想させるところからつけることがゆるされるのですが「喪服には真珠をつけねばならぬ」と誤解しているむきがあるようです。「つけてもよい」ということで「つけるべき」なのではありません。喪装の本来の心から言えばつけない方がベターといいます。
仏式には数珠を持ちます。木槵子(もくげんじ)という中国原産の喬木の球形の種子が数珠玉としてもっとも一般的に用いられていますが、水晶やサンゴ、アメジストなどの数珠もあります。正式な珠の数は108個で百八煩悩を除く意味を持っていますが略式には短いものも用いられ宗派により54個、27個又は36個、18個もあります。中間に大珠がありこれを母珠、その他を子珠と呼びます。母珠と子珠を違う石にしたり子珠を色違いの石を入れたりと優雅なデザインがあります。