純金(K24)甲丸リング アラベスク彫りサイズ9号
2015年02月27日(金)
純金に彫金を施したリングご注文承りました。
鍛造で手造りした指輪にリング表面に彫金を施していきます。甲丸リング1周に洋彫りとなるアラベスクデザインです。
彫金師が、リング表面に印付図柄を割り振り彫金していきます。
金属彫刻は飛鳥時代の寺院建立に基盤を得て我が国国有の技法を生み出し修練を重ね象嵌、肉彫り、片切り彫り、毛彫り等多彩な技法で彫金という工芸技術ができました。
指輪等彫金には大きく分けて和彫りと洋彫りがあります。
和彫りとは菊、梅、鶴、亀等々絵柄を彫ります。鳳凰、虎、龍なども迫力ある彫金になります。洋彫りは花柄等を象形化し連続模様を彫ります。その種類も多種あり、季節の花、花言葉がある花が好まれています。その他、オリジナルなハワイアンジュエリー彫金はホヌ(かめ)ナイア(イルカ)熱帯魚、ボタニカルなハワイアン特有の植物もあります。イニシャル彫りも人気です。又、サンスクリット語、ご存知でしょうか。梵字・十二支守り本尊の文字も彫金できます。
鏨(たがね)という彫刻刀を使い小さな金槌打ちで手前に引きながら彫りだします。タガネを使い分け、筆で書いたようなタッチや細かい線等はタガネを支える職人の指の感覚で彫ります。先日、目の前で図柄を彫って頂きました。リングに彫金している手姿を写真におさめようと準備していましたが、ファインダーが中々覗けないほど、手姿、見入ってしまいました。日本の伝統工芸・匠の技です。
よく、お客様が、ダイヤが入ってキラキラしているの?と
デザインにもよりますが、鏨(たがね)の入れ方、彫り出し方だけでキラキラ光っていると言うと驚きのようです。アラベスクデザインは和名は唐草になります。唐草柄は昔も今も大変人気あるデザインの一つです。アラベスクデザインも指輪の幅によって図柄が変わって見えます。基本の図柄を元に3.5mm幅のリング、6mmの幅のリングに彫金していただくと、同じ図柄ですが、幅3.5mmの方に彫金したアラベスクは優しい感じ見え、6mm幅のリングの方は凛々しい感じに見えます。彫金師の感性は匠です。
文様辞典を見ますと沢山の唐草模様のバリエーションが載っています。アラベスク図柄、リングにピッタリな唐草になっていますので長く愛用いただけるデザインです。2014929番